「アイドル」という偶像 (2021.05.26 vol.006)

こんばんは、うぐです。

今回も水バナについて考えの備忘録です。

 

vol.006「人の面」読了後 最初の感想。

「これ私最近書いたな?」

あの~~~~正直めちゃくちゃ鳥肌立ちました。

以下、2日前にアップロードしたvol.003についての感想ブログ引用

私はあくまで雑誌やYouTubeなどで提供される矢花さんの言動と、私の中でのフィルターが交差した地点に出来る鏡像(偶像)を見ているのであって、それは“矢花黎”本人ではありません。

矢花さんは最近『僕はそんなにいい人間じゃない』という旨の発言をすることがあり、ファンが抱く矢花黎像とのギャップを感じる部分があるのかなと思っていますが、無責任な話 こっちは見えるところしか見えません。そして、見えるところだけを見て“矢花黎”という人物を解釈しています。だから矢花さんの新しい面が見えれば、その部分を加えて解釈し直すだけですし、「こういう自分を期待されてる」とかそういうことは考えなくていいですよ、と。そんなこと考えてるかも知りませんけど。

・・・・・・考えてらっしゃったね。

まぁあんまり明るい話じゃないし、めちゃくちゃ身勝手な話をしているので喜んでいいことじゃないとは思いますが、とりあえず私の「矢花黎」に対する推測と解釈は合っていたのかなとほんの少し安堵しています。 

 

ここから本題。長くなるので簡潔にまとめると「矢花さんの情報開示していくという意見に全面同意」です。

え~…正直ここは私の中でも悩ましい部分であって、かくいう私も『他人が見ている“私”と自分が見ている“私”は必ず乖離する』派の人間です。会社にいるとき、家族といるとき、友達といるとき、フォロワーの前、ネットの中…それぞれに“私”という人格が形成されているので、それは当然のことだと思っています。

じゃあなぜ乖離するのか。原因は”私”にも”受け取る側”にもあると思っています。

まず”私”について。人は誰しも無意識のうちに接する相手によって与える情報を取捨選択しているものだと思います。会社の人に矢花黎の話はしませんし、フォロワーに向かって中学の同級生の話はしません。“理解されないから” “個人情報だから”という自己防衛本能が働くからです。そうすると、受け取る側は与えられた情報しか知らないのですから、当然その知識の中で「その人がどういう人間か」を決めつけます。全ての情報を知っている人間と、一部しか知らない人間で乖離が発生するのは当然のことです。

そして“受け取る側”の話。たとえほぼ全ての情報を開示した状態であっても、立場や環境によって乖離は発生するものだと思います。”自分よりも先輩だから多くのことを知っているだろう” ”こいつは陽キャだからアニメなんて見ないだろう”みたいな勝手な認識で知らない情報を補うからです。恋は盲目、なんてのも同様で(恋ではありませんが)私が見る矢花黎像にフィルターがかかってしまうのも仕方のないことです。すみません。

 

ただそれに矢花さんが悩まれているとなると、解決の手助けをしたくなるのがフィルターかかったオタクの性です。

まぁでもやっぱり「情報の開示」しかないんじゃないですかねぇ…。矢花さんの後を追うようで申し訳ないですけど。

先ほどもお話ししたように、私たちは無意識に知らない情報を補うクセがあるので、知らない面があると「こうだと思う」「こうだったらいいな」という願望を押しつけてしまうんですよね。それが(いるのか分かりませんが)矢花担にとってのインフルエンサー的な人だと、さもその解釈が公式であるかのように通ってしまう。でもそれを解くのは悲しいかな矢花さんとメンバーぐらいしか出来ないのです。いくら私が「そんな人じゃない!」と叫んでも、お前は矢花黎の何を知ってるんだと言われてしまう。はい、全く知りません。

でも、矢花さんが発信してくだされば、このブログの冒頭のように”こういうところが引っかかってるんじゃないかなぁ……”と推測できる人間が増えるのではないかと思っています。現に私もアイドル雑誌のインタビューから情報を得ていたときと、水バナが始まって以降では「矢花黎」という人間への解像度(理解度)が全く変わりました。

だから、まずは足下から。矢花さんからのメッセージを受け取ろうとしている人間から変えていってほしいなと。まぁアイドルである以上、言ってはいけないこと/言えないこともあると思いますが、その場合は裏に隠れた意図をなるべく正しく汲み取ろうと努力しますので、これからも矢花さんのことを教えてほしいなと思います。

あと余談ですが、個人的には矢花さんが“知らないうちに形成されたもう一人の自分”に押し潰される前に教えてくださったことが嬉しいなと思っています。ストレスの溜まるお仕事だとは思っているので、少しでも改善出来るのならば積極的に取り組んでいただきたいです。

 

2000文字を超え、長くなりました。

最後まで読んでくださった方がいるのか分かりませんが、今回はこの辺で。

また次回!

 

(2021.5.28追記)

 

最後の余談についてもう少し。

矢花さんがこうして悩みを早い段階で教えてくださること、とてもありがたいことだなぁ……と思います。アイドルが悩みや病気を打ち明けるのって“全てが解決した後”が多いんですよ。というかそれが“普通”で。もちろん夢を与える仕事として苦しんでる姿を人に見せないのは美しいかもしれないけれど、もし彼が隠し通せたのなら私は一生このことを知らないままだったのかと思うと、時折アイドルという仕事がとても恐ろしくなります。

また、矢花さんは悩みに対して「やめてください」ではなく「みなさんはどう考えますか?」「同じ経験をしたことがありますか?」という問いかけをしてくださるので、ファンも向き合いやすいのではないかと思います。意図的かは分かりませんが賢い人だな、と感じるばかりです。